
AppleやGoogleなどとの競争を続けながら、1日あたり6,000億ドル以上を処理するオーストラリア・ニュージーランド銀行の決済部門ですが、その栄光の地位に安住しているわけにはいきません。175年以上の歴史と、アジア太平洋地域のトップの機関銀行および法人銀行としての名声を誇っていますが、これからも継続的に成功を収めていくには、新たなレベルのスピードと俊敏性が不可欠です。オーストラリア・ニュージーランド銀行の最高経営責任者が「官僚主義を排除し、銀行を機動的にする」と宣言したのはこのためです。同社は、ビジネスチームとテクノロジーチームを、クロスファンクショナルなチーム、顧客の特定のニーズごとに重点を置いたいくつかのグループに再編成しました。するとすぐに、テストのスピードが彼らのイノベーションの妨げになっていることが明らかになりました。
ポートフォリオテストディレクターの Alex Kyriazis氏が、難しい課題を与えられました。それは「テストスピードが遅すぎる、もっと速くしてほしい」というものでした。しかし、厳しい品質基準を緩和することはできません。Kyriazis氏は次のように語ります。「当行は、厳格なSLAがある高度に規制された環境で、1日あたり約6,000億ドル相当の支払いを処理しています。6,000億ドルのうち1ドルに対してミスがあったら、規制当局からその理由を尋ねる電話がかかってくることになるでしょう」
Kyriazis氏がビジョンを推進し、Jitendra Vysyaraju氏が実装を管理し、Tricentisがこのプロジェクトのあらゆる段階でサポートすることで、オーストラリア・ニュージーランド銀行は「品質とスピードの両立」への道筋を描きました。同行の目標は、1)「品質工学」の考え方をグループのDNAの一部とし、2) テスト範囲をビジネスリスクに合わせて調整し、3) テスト自動化を段階的に導入し、デリバリーパイプラインに統合することによって達成されました。Tricentis ToscaとTricentis Data Integrityは、スタート時点からこの変革にとって極めて重要な存在でした。直近では、Tricentis qTestが導入され、アジャイルテスト管理の合理化、オープンソースを含むテストツールセット全体にわたる可視性と一元管理が実現されました。
その結果、迅速でかつビジネスにフォーカスしたフィードバックが得られるようになり、開発者は高品質のソフトウェアをよりスピード感を持ってデリバリーし、関係者は安全にリリースできるタイミングを確認できるようになりました。以前は約3週間かかっていたテストサイクルは数時間に短縮され、半年または四半期ごとのリリースから、2週間ごとのリリースサイクルへの移行を実現しました。また、テスト要員を25%削減した上で、以前のアプローチでは200倍のコストがかかっていたと想定されるリスク対応レベルを実現しました。Platinum Supportは、専任サポートエンジニア、TricentisのTraining Academy(オンライン)及び認定資格への無制限アクセスを提供し、カスタマーサクセスマネージャーが、積極的なガイダンス、リクエストへの迅速な対応、持続可能な成功の基盤を提供しています。